当日開催レポート

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農山漁村女性活躍表彰について

「農山漁村女性活躍表彰」は農林水産業及び農山漁村の活性化、農林水産業経営や政策・方針決定への女性の参画推進、次世代リーダーとなりうる若手女性の農林水産業への参入など女性活躍推進のために優れた活動を行っている個人や団体の方々を表彰し、女性が農山漁村でいきいきと活躍できる環境づくりに資することを目的としています。次の6部門の優れた取組について、表彰します。

女性地域社会参画部門(個人)

農山漁村の女性が中心となった地域の農林水産業の振興及び農山漁村の活性化のための以下の活動等を中長期に渡り積極的に実施している個人の取組。
・地域の雇用の創出や耕作放棄地の解消等、地域の活性化に資する活動
・小学校等での農林漁業体験や伝統料理教室等による食と農林漁業に関する教育活動
・その他、女性が地域社会参画に向けて取り組む諸活動
・農林水産関係組織・団体における役員等への女性登用に積極的に取り組む活動

女性地域社会参画部門 (組織)

農山漁村の女性が中心となった地域の農林水産業の振興及び農山漁村の活性化のための以下の活動等を中長期に渡り積極的に実施している組織・団体等の取組。
・地域の雇用の創出や耕作放棄地の解消等、地域の活性化に資する活動
・小学校等での農林漁業体験や伝統料理教室等による食と農林漁業に関する教育活動
・その他、女性が地域社会参画に向けて取り組む諸活動
・政策・方針決定過程への参画を推進するため、農林水産関係組織・団体における役員等への女性登用に積極的に取り組む活動
募集対象は、農林水産業に従事している女性が構成員(臨時雇用者を含む 以下同じ)の概ね半数以上の団体。登用にかかる事案については、農業協同組合、JA女性組織協議会、農業委員会(農地利用最適化推進委員への登用を含む)、漁業協同組合、森林組合、共済組合、女性組織等の取組。

女性起業・新規事業開拓部門

農山漁村の女性が中心となり、女性ならではのアイディア等に基づき地域資源を活用した起業活動や輸出、スマート農林水産業、農福連携等の導入により女性が農林水産業経営に積極的に参画し、女性ならではのアイディア等に基づき新規事業・部門等を設立し概ね5年以内に経営上の成果を上げている取組。
募集対象は、女性の個人又は農林水産業に従事している女性が構成員の概ね半数以上の法人もしくは役員の概ね3割以上が女性の法人。

女性活躍経営体部門

女性を積極的に雇用し、キャリア形成・能力開発に関する取組や育児・介護などに関する就業規則等を整備し、女性が働きやすい環境整備に取り組むとともに経営方針等に女性が参画し、実践している概ね5年以内の農林水産業を営む経営体の取組。もしくは、家族経営協定の締結をきっかけとして、女性が活躍できる環境を整備し、女性が積極的に経営に参画している概ね5年以内の取組。
募集対象は、女性自らが経営者となり活躍している経営体又は女性役員・従業員が活躍できる環境を整備している経営体。水産分野については、加工事業者を含む。

若手女性チャレンジ部門
募集対象は、農林水産業の振興及び農山漁村の活性化のための活動等を積極的に実施し、かつ、今後地域の農林漁業の発展を担い、リードすることが期待される概ね45歳未満の女性(以下「若手女性」という)が以下の活動等を実施する概ね5年以内の取組。
なお、団体にあっては、役員等に若手女性が含まれており、かつ、構成員に複数の女性が含まれているものとする。
・他産業で培った知識や経験を活かして取り組む起業や地域活動
・農林水産業の担い手や女性の起業を支援する活動
・これまで女性が携わることの少ない、あるいはなかった経営技術等の習得などによる積極的な経営参画・起業活動
・その他起業、地域活性化に向けて取り組む諸活動
地域子育て支援部門

募集対象は、農林漁業者及び農林漁業団体が自ら行う、又は、農林漁業者及び農林漁業団体が都道府県・市町村・民間団体等と連携し行う、農山漁村の特色・課題を踏まえた地域の子育て支援、児童・学童の健全な育成に資する取組。
・保育所、学童保育、子育て支援広場等の設置・運営
・子ども食堂、フードバンク
・農林漁業体験、環境教育、酪農教育ファーム
・森の教室、森のようちえん等

令和5年度審査員

令和5年度の受賞者は以下の審査員の厳選な審査のもと決定されました。

岩崎先生

岩崎 由美子 氏

審査委員長

福島大学行政政策学類 教授

●経歴●
埼玉県生まれ。早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。
住民主体の計画づくり、農山村地域活性化、震災からの地域復興、農村女性起業などを研究。
●主な著書●
『食と農でつなぐ 福島から』(岩波書店、共著)
『農業委員会における女性登用と女性の活躍』(全国農業会議所、共著)
『食といのちをひらく女性たち』(農文協、共著)
『小さな自治体の大きな挑戦-飯舘村における地域づくり』(八朔社、共著)
『成功する農村女性起業』(家の光協会、共編著)など。

五條 満義 氏

東京農業大学国際食農科学科 准教授

●経歴●
全国農業会議所に8年間勤務後、1997年に東京農業大学専任講師、2003年に助教授、07年から准教授。国の第2次・第3次・第4次の「男女共同参画基本計画」の策定作業をめぐり、内閣府男女共同参画会議専門委員を務めた。
●主な著書●
『家族経営協定の展開』(筑波書房・2003年)
『中国の大学と農村は今』(東京農大出版会・2008年)
『家族経営協定 最前線』(全国農業会議所・2010年)など。

平田 真一 氏

有限会社 平田観光農園 代表取締役
農のふれあい交流経営者協会 会長

●経歴●
1965年8月長野県生まれ。広島大学法学部卒業後、落合経営会計事務所に入社。その後、有限会社平田観光農園に就職。
2006年7月に同取締役社長に就任、川西地区果実共同加工組合代表就任。
2010年7月に長野県中野市に、株式会社果実企画を設立、取締役就任。
2016年12月に株式会社イチコト設立、取締役に就任。
2020年4月に川西地区果実共同加工株式会社を設立、取締役に就任(すべて現任)。
全国農業会議所が事務局を務める経営者組織「農のふれあい交流経営者協会」会長。

納口 るり子 氏

一般社団法人 未来農業創造研究会 代表理事
筑波大学 名誉教授

●経歴●
1957 年生 神奈川県小田原市出身。蜜柑農家の次女として誕生し、北海道大学農学部農業経済学科卒業。 その後、農林水産省の試験研究機関(東京・つくば・新潟県上越市)で 21 年間、先進農業経営者の経営管理や農家間の組織化などについて研究を行う。 2000 年から筑波大学にて、教育と研究に従事。

小川 理恵 氏

一般社団法人日本協同組合連携機構(JCA)主席研究員

●経歴●
一般社団法人日本協同組合連携機構(JCA) 基礎研究部 主席研究員。
1997年に、前身である社団法人地域社会計画センターに入会。総務課長、企画調整室長を経て研究職に職種転換、現在に至る。
研究分野は地域づくりと女性活動。
●主な著書●
『魅力ある地域を興す女性たち』(農文協、2014年)
『JA女性組織の未来 躍動へのグランドデザイン』(共著、家の光協会、2021年)
『事例から学ぶ 組合員と進めるJA自己改革』(共著、家の光協会、2018年)他

安形 京子 氏

一社)全国農業経営コンサルタント協会理事
税理士法人Agata 代表社員

●経歴●
福島県会津出身。
当初名古屋市の社会福祉施設に勤務し、その後農家に嫁ぎ農家の現状を知るも農業では生活できず会計事務所に勤務し、1995年税理士事務所を設立する。
最初から農家の応援を使命と位置づけ愛知県農業経営改善支援センタースペシャリストに登録。
県の農農業改良普及所、市の農政課、JA関係等からの依頼で会計及び税務の講師として従事。
農業関係の会計人の組織である(一社)全農協に入会し農業簿記検定試験の立ち上げメンバーに加わり教科書作りや試験委員にて活動する。
また、日本政策金融公庫農業経営アドバイザー上級試験合格者として、微力ながら愛知県農業経営相談所専門家に登録し、様々な農業経営者の相談に応ずる。
日頃は税理士法人、行政書士事務所の経営に従事。

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各種資料

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パンフレット資料集
パンフレット_2024
女性活躍表彰_資料集_R5

令和5年度 農山漁村女性活躍表彰 結果一覧

受賞個人・団体一覧

賞の種類 賞の名称 部門 県名 所在地 個人または団体名
最優秀賞 農林水産大臣賞 A 群馬県 太田市 清水 由紀江
農林水産大臣賞 B 栃木県 宇都宮市 とちぎ女性農業委員の会
会長 興野 礼子
農林水産大臣賞 C 三重県 伊賀市 中井 奈緒美
農林水産大臣賞 D 富山県 入善町 株式会社Staygold てらだファーム
代表取締役 寺田 晴美
農林水産大臣賞 E 群馬県 太田市 中島 沙織
優秀賞 経営局長賞 A 神奈川県 横須賀市 安田 和子
経営局長賞 B 愛媛県 松山市 愛媛県農山漁村生活研究協議会
会長 小野山 かをり
経営局長賞 C 静岡県 菊川市 早川 ナナ
経営局長賞 E 茨城県 ひたちなか市 澤畑 菜々子
経営局長賞 F 福井県 坂井市 武井 ちひろ
林野庁長官賞 B 宮崎県 美郷町 特定非営利活動法人 郷の息吹
理事長 小田 ちはる
水産庁長官賞 A 佐賀県 佐賀市 古川 由紀子
優良賞 全国農業協同組合中央
会長賞
A 愛知県 碧南市 杉浦 千秋
全国森林組合連合
会長賞
B 秋田県 秋田市 秋田県林業女性会議
代表 齊藤 恵美
全国漁業協同組合連合
会長賞
B 宮城県 南三陸町 南三陸おふくろの味研究会
会長 小山 れえこ
農山漁村男女共同参画推進協議会長賞 A 沖縄県 北中城村 安里 千恵子
農山漁村男女共同参画推進協議会長賞 B 北海道 天塩町 乳製品加工研究会 美留来のゆめ
会長 中村 美幸
農山漁村男女共同参画推進協議会長賞 C 三重県 四日市市 清水 加奈
農山漁村男女共同参画推進協議会長賞 E 大分県 国東市 佐藤 朋美
特別賞 審査委員特別賞 A 福岡県 飯塚市 長野 路代

 

受賞者紹介

農林水産大臣賞

女性地域社会参画部門(個人)

清水 由紀江

最優秀賞
農林水産大臣賞
女性地域社会参画部門(個人)
群馬県 太田市

1977年、結婚と同時に農業に従事。夫と共に認定農業者として経営を行い、多品目の野菜栽培やイチゴ部門の立ち上げに成功。
地域の女性農業者組織に積極的に参加し、食農教育、家族経営協定の推進、若手女性農業者の育成に尽力している。
具体的な活動として、地域の女性農業者を対象とした研修会の開催、若手女性農業者との交流、地域イベントの企画・運営などを行い、地域の農業振興と女性の社会参画を支援するなど、女性組織の中心的存在として活躍している。
群馬県の農地中間管理機構理事や女性農業委員ネットワーク会長を務めるなど、地域農業の発展、男女ともに農業で活躍できる環境づくりに貢献している。

農林水産大臣賞

女性地域社会参画部門(組織)

みやぎアグリレディス21

とちぎ女性農業委員の会(会長: 興野 礼子)

最優秀賞
農林水産大臣賞
女性地域社会参画部門(組織)
栃木県 宇都宮市

栃木県の女性の農業委員及び農地利用最適化推進委員で構成され、女性農業委員の登用促進を重点活動としている。
2003年の設立以来、県内の農業委員会への女性の登用を要請し、女性委員の数を増やすための活動を積極的に行った。
農地法や家族経営協定の研修会だけでなく、食育活動、女性農業者支援などの独自の取組や、地域農業の課題への対応などの活動を通じて、令和5年度の統一改選では、女性農業委員が全市町の農業委員会で登用され、女性の登用率は県全体で22.5%に達した。
また、女性農業委員が地元の女性農業者の意見を集約し、農政に反映させるなど、地域社会における女性の役割強化にも寄与している。

農林水産大臣賞

女性起業・新規事業開拓部門

中井 奈緒美

最優秀賞
農林水産大臣賞
女性起業・新規事業開拓部門
三重県 伊賀市

2016年に急逝した義父のアスパラガス栽培の経営を自身が経営主となって引継ぎ、瑞雲ファームを立ち上げた。
非農家の出身で農業の経験はないが、JA営農指導員や農業改良普及員、SNSで農家に相談するなど農業の技術向上に熱心に取り組んできた結果、JAのアスパラガス生産部会では収穫量第一位となり、部会の役員を務めるまでに至った。
アスパラガスと異なる作期の菌床椎茸の組み合わせによる複合経営と、加工も含めた周年型の取り組みを確立し、優れた事業展開のモデルとして産地の活性化に大きく寄与している。
また、SNSを通じた積極的なPR活動を展開して販路を広げながら、地元のレストランや商店を訪れる客が増えるような仕掛けをもたせ、地域活性化にも貢献している。

農林水産大臣賞

女性活躍経営体部門

株式会社Staygold てらだファーム(代表取締役: 寺田晴美)

最優秀賞
農林水産大臣賞
女性活躍経営体部門
富山県 入善町

2015年に法人化して経営を開始。経営面積34haで米と直売用の野菜を生産し、地域の生産力維持と活性化に貢献している。
設立当初は、代表の寺田晴美氏とその両親の3名が構成員だったが、将来的な外部からの人材確保を目指して、女性用トイレや休憩室の整備など、働きやすい環境を整備することにより、人材の確保という設立時の課題を解決し、経営規模の拡大と売上高の増加を実現している。
また、代表は新たな地域特産品の創出や、女性農業者の活躍を推進するためのネットワーク活動などにも尽力しており、集落、町、女性の活動の中心的な存在としても期待されている。

農林水産大臣賞

若手女性チャレンジ部門

中島 沙織

最優秀賞
農林水産大臣賞
若手女性チャレンジ部門
群馬県 太田市

東京都出身で結婚を機に群馬県太田市に移住、農業生産法人に勤務後独立した。
主に米麦と野菜の複合経営を行い、特にケールの栽培に力を入れて「上州ケール部会」を設立し、新たに業務用需要に安定的に対応するなど経営多角化に取り組んでいる。
令和2年からは太田市の農業委員も務め、耕作放棄地の指導や情報収集に尽力。
また、地域の女性と協力し、地場産の食材を使った加工の取り組みや、レシピ紹介にも携わるなど、農業の多角化や地域活性化に貢献している。

経営局長賞

女性地域社会参画部門(個人)

安田 和子

優秀賞
経営局長賞
女性地域社会参画部門(個人)
神奈川県 横須賀市

養鶏農家の夫と結婚し、「有限会社安田養鶏」の経営に携わりながら、地域社会への貢献活動を多数行ってきた。
地域の若妻たちと「長坂若妻会」を結成し、地域の女性たちの交流と学びの場を提供。
また、農産加工技術を用いて「しあわせ漬け」という規格外キュウリを利用した商品を開発。
また、ベトナムへの支援米の提供など食糧危機の解決にも寄与した。現在、7000羽の鶏を飼育、露地野菜の栽培も行い、直売所での販売を担当。
鶏卵のブランド化や地域組織への貢献も行っており、畜産に携わる女性ネットワーク(現「全国畜産横断いきいきネットワーク」)の創設にも関わっている。

経営局長賞

女性地域社会参画部門(組織)

愛媛県農山漁村生活研究協議会(会長: 小野山かをり)

優秀賞
経営局長賞
女性地域社会参画部門(組織)
愛媛県 松山市

農山漁村における女性の社会参画活動の中心として、組織的に地域に根差した活動に果敢にチャレンジしており、加工品開発、6次産業化の推進、食農教育の実践や地域農産物の情報発信など、50年以上に渡り取り組んでいる。
平成12年度から農林水産業と地域の食文化に根差した食農教育活動に参画。
平成19年度からは県事業を受託し、一般消費者等への食文化の普及継承と地域特産農産物の利用促進に取り組むだけでなく、令和5年度から新たに、次代を担う県内の若い女性農業者で組織する「一次産業女子ネットワーク・さくらひめ」との交流を進め、世代間交流や次世代への地域サポート活動に着手している。

経営局長賞

女性起業・新規事業開拓部門

早川 ナナ

優秀賞
経営局長賞
女性起業・新規事業開拓部門
静岡県 菊川市

結婚を機に農業者である夫とともに生産者団体「トップハット」を立ち上げ、営業部門の担当として、卸売事業「nanacos」の代表、農家の嫁のセレクトショップ「㐂商店」の代表として、農業を通じ様々な事業を展開し、農業者の所得向上に取り組んでいる。
野菜のバイヤーとしての経験を生かした企業との契約による一定出荷数の確保で安定した収入を実現し、規模拡大に大きく寄与している。トップハットでは「畑にいる生産者を増やしたい」という理念のもと販売を一手に引き受け、メンバーの自立した経営を側面的に支援し、農業者が生産面に集中できるような体制を作り出した。
耕作放棄地の再活用にも取り組んでおり、次世代へと良質な農地を継承する役割も果たしている。

経営局長賞

女性活躍経営体部門

優秀賞
経営局長賞
女性活躍経営体部門

該当者なし

経営局長賞

若手女性チャレンジ部門

澤畑 菜々子

優秀賞
経営局長賞
若手女性チャレンジ部門
茨城県 ひたちなか市

夫と経営する「干しいも工房しんあい農園」に、2017年に託児部門を立ち上げた。
事業所内託児所の開設による子育て世代の女性の雇用や、小袋包装部門の立ち上げにより規格外のほしいもを活用することで新たな価値を創出している。
長期間での雇用や新たな利益の確保に努め、2023年には県内の若手農業者を対象とした県主催のフォーラム「ヤングファーマーズ・ミーティング2023」において講師を務め、自らの経営理念を伝えるなど後進の育成にも力を入れている。
若手ならではの積極的な挑戦により、託児施設や女性の農業参画、地域農産物のブランディングに力を入れており、その成果はメディアで広く取り上げられ、業界全体の発展に貢献している。

経営局長賞

地域子育て支援部門

武井 ちひろ

優秀賞
経営局長賞
地域子育て支援部門
福井県 坂井市

市内で「海とおうちを繋ぐ地魚料理教室~ちひろの海」を運営。子どもから大人までの魚食普及を目指し、地魚料理の魅力を伝えるために、地元の野菜や米と組み合わせたレシピを海の豊かさ、現状、漁法や流通と合わせて教えている。
また、地方公共団体などからの全面的な支援を受け、公民館や朝市の広い会場を使ったり、地魚のレシピ集や買い物マップの作製に携わっている。
これらの取り組みは、持続可能な水産業の実践として高く評価され、地域の水産業の発展に大きく貢献している。

林野庁長官賞

女性地域社会参画部門(組織)

特定非営利活動法人 郷の息吹 (理事長:小田ちはる)

優秀賞
林野庁長官賞
女性地域社会参画部門 (組織)
宮崎県 美郷町

荒れた山林の整備と、その際に発生する竹の様々な部位を利用した商品の開発を主な活動としている。
竹林整備と竹材等の利用を一体化して進め、竹林整備では男性会員が現場作業を主導し、現場で伐採された竹材やタケノコのさまざまな加工については女性会員が中心になるなど、適材適所でバランス良く役割分担しながら、事業を進めている。
活動開始から約10年が経過し、竹林整備の取組が進められた地域ではきれいに整った竹林が形成され、地域外からの視察や研修が増えたことで、山林の価値への再認識や理解が深まっている。

水産庁長官賞

女性地域社会参画部門 (個人)

古川 由紀子

優秀賞
水産庁長官賞
女性地域社会参画部門 (個人)
佐賀県 佐賀市

佐賀市漁村女性の会を代表し、地域特産品である海苔の加工品開発と販売に取り組んでいる。
漁協職員時代から、出荷できない「キズ海苔」を有効活用した高品質な加工品を作ることを目指し、漁協女性部活動を経て独立。
無添加・手作りの「うまかのり梅」は農林水産大臣賞を受賞し、注目を浴びた。
その後、法人化を果たし、食品衛生優良施設としても表彰されるなど、品質と衛生管理において高い評価を得ている。
現在は、佃煮やアイス、塩海苔など多様な商品を生産し、国内外で販売。また、地元の農業と連携し、新たな商品開発にも取り組んでいる。
地域の伝統産業の活性化と、地域社会への積極的な参画により、地域経済や地域文化の保存・発展に貢献している。

全国農業協同組合中央会長賞

女性地域社会参画部門(個人)

杉浦 千秋

優良賞
全国農業協同組合中央会長賞
女性地域社会参画部門 (個人)
愛知県 碧南市

1983年に愛知県の生活改善グループに加入し、地元農産物の加工方法を考案し、料理教室などの活動を開始した。
2000年代に入ると、碧南市の食育活動に注力し、地元の特産物のニンジン「へきなん美人」の栽培・出荷に取り組むなど、地元農産物のPR活動にも力を入れ、小学校での食育やイベントでの試食販売等を行うことで地産地消の推進に貢献している。
最近では、碧南人参部会で初の女性の部会長として、ニンジンのブランド化、市外でのPR活動などを行い、地域農業の発展に尽力している。

全国森林組合連合会長賞

女性地域社会参画部門(組織)

秋田県林業女性会議 (代表: 齊藤恵美)

優良賞
全国農業協同組合中央会長賞
女性地域社会参画部門 (組織)
秋田県 秋田市

秋田県の林業関係の職に従事する女性の団体として、2014年に前身となる『秋田県林業女性研究会』が発足。
急速に進む労働者人口の減少への対応や女性参画の拡大、業界のイメージアップ、ICT技術の導入や生産性の向上のほか、本県の林業振興や地域活性化に繋がるような研修会開催等で自己研鑽等に努めてきた。
時代の流れと情勢の変化等により、重要課題である林業従事者の確保と定着のために必要となる「すべての人が働きやすい職場環境の整備」を進める上での課題を検証、業界に改善を提案するため、2023年に有志会員に新たなメンバーを加え『秋田県林業女性会議』を発足。
職場環境の改善、事業主の意識改革や育成を提案するなど、業界を一新する活動を進めている。

全国漁業協同組合連合会長賞

B. 女性地域社会参画部門(組織)

南三陸おふくろの味研究会(会長:小山れえ子)

優良賞
全国漁業協同組合連合会長賞
女性地域社会参画部門(組織)
宮城県 南三陸町

東日本大震災を契機に、地域の活力向上のために設立された。
地元の海と山の産業関係者の連携強化と、生産に携わる女性の活躍の場を広げることを目的に活動している。
具体的には、地元食材を使用した商品の開発・製造・販売、情報発信、交流活動に注力。
特に、地元の水産物を使用した缶詰製造プロジェクトは注目されており、施設・機材の確保から始まり、商品開発と販売を経て、地域の活力創出と経済効果に貢献。イベントやインターネットを通じた販路拡大、交流食堂の開設など、地域内外との交流を促進し、地域社会の持続可能な発展に寄与するなど、地元の食文化の発展と伝承にも大きく貢献している。

農山漁村男女共同参画推進協議会長賞

女性地域社会参画部門(個人)

安里 千恵子

優良賞
農山漁村男女共同参画推進協議会長賞
女性地域社会参画部門(個人)
沖縄県 北中城村

北中城村の生活改善グループの構成員として、村や地区、県の会長を歴任し、常に農漁村における女性たちの活動の牽引役を努めてきている。
沖縄県生活改善実行グループ連絡協議会会長としては、「農村婦人の翼」として大会への参加者を派遣し、農村女性の資質向上とリーダー育成に貢献。
また、『聞き書沖縄の食事』の執筆や学校給食への県産食材の活用啓発など、食文化の伝承と地域農作物の付加価値向上に尽力している。
さらに、県貯蓄推進委員として農村における家計簿記帳の推進や生活設計の普及啓発活動にも長年関わり、幅広く多数の委員等を務め、農村地域の発展と男女共同参画社会の推進に貢献している。

農山漁村男女共同参画推進協議会長賞

女性地域社会参画部門(組織)

乳製品加工研究会 美留来のゆめ(会長:中村美幸)

優良賞
農山漁村男女共同参画推進協議会長賞
女性地域社会参画部門(組織)
北海道 天塩町

町村間の垣根を越えて集まった酪農女性農業者により、地域コミュニティの発展と乳製品加工技術の向上に貢献、北海道における女性の農業活動の模範として、20年にわたって活動を続けている。
近隣の町や地元の消費者、学校などとの交流会や情報交換会を実施し、乳製品の消費者教育にも力を入れることで、子供たちに食の大切さを伝えている。
多様な乳製品の研究や開発にも注力しながら、地域の子育て支援や食育活動にも積極的に関与しており、地域社会の活性化と農業の振興に貢献、新しいメンバーの獲得や、酪農技術の伝承にも焦点を当てて活動している。

農山漁村男女共同参画推進協議会長賞

女性起業・新規事業開拓部門

清水 加奈

優良賞
農山漁村男女共同参画推進協議会長賞
女性起業・新規事業開拓部門
三重県 四日市市

結婚を機に夫とともにUターン就農し、2010年に自宅母屋を活用した「かぶせ茶カフェ」を開業。
茶の小売店での勤務経験がカフェの起業、経験に生かされており、かぶせ茶の新たな販路を開拓、認知度向上や地域活性化に貢献した。
小売り・カフェの営業は、自家の経営改善に大きな効果をあげており、現在は茶園の売上のおおよそ半分を占めるまでに至る。
同地区で他の茶農家でもカフェ開業に乗り出す事例が見られ、また、2013年に発起した四日市茶農家女子会では、食育やプロモーションを行う女性の主体的な活動として活躍し、後に組織化されて県のPRイベントに協力するなど、地域活性化の取り組みも活発化している。

農山漁村男女共同参画推進協議会長賞

若手女性チャレンジ部門

佐藤 朋美

優良賞
農山漁村男女共同参画推進協議会会長賞
若手女性チャレンジ部門
大分県 国東市

非農家出身で建設業に従事していたが、義父の急逝により農業を継ぐことを決意し、2010年に夫とともに株式会社らいむ工房を設立し、「むらさきもち麦」の生産と加工を主要な活動としている。
圃場管理の見える化や人材育成により、若者が働きやすい環境を整備し、地域の雇用創出にも貢献。食育活動や料理教室の主催や、地域の耕作放棄地を引き受け、景観維持に寄与するなど地域への貢献を果たしている。
また、大分県の女性農業者ネットワークの副会長として、地域の女性農業者の活動支援と連携強化に尽力している。

審査委員特別賞

女性地域社会参画部門(個人)

長野 路代

特別賞
審査委員特別賞
女性地域社会参画部門(個人)
福岡県 飯塚市

農家出身で、柿の生産に従事しながら、農家の女性も農業を通じて収入を得る手段があると考え、女性ならではの視点から事業を始めた。
地域イベントでの加工品販売をきっかけに、30年以上前に「野々実会」を立ち上げ、伝統的な農産加工品を製造。
加工品の開発・販売に加え、食料の保存方法や地元の伝統料理の普及にも尽力し、子供や家族向けのイベント開催などで地域の交流にも寄与している。
また、新聞コラム連載やテレビ出演を通じて、女性の経済的自立と食の伝統を広め、地域の認知度向上と経済活性化に貢献している。
長年にわたる農業分野での貢献と、92歳の現在においても現役で活動を継続されていることに対する敬意を表し審査委員特別賞とする。